自然光で炭素を減らせるか——持続可能な撮影術というアプローチ
Curated by Ryo
なぜこの記事を選んだか
映像現場での環境負荷なんて正直ほとんど考えたことはなかったので、興味を惹かれますね。
少ないリソースから生まれた撮影スタイル:環境負荷削減への挑戦
現場の経験が問いかける「ニュー・ナチュラリスト」な撮影術
私のキャリアのほとんどは、**「少ないリソースで、より多くをやってのける」**ことに費やしてきました。それは、しばしば自らの選択であり、たいていは必要に迫られてのことでした。この制約がやがて私独自のスタイルとなり、そのスタイルは一つの研究テーマへと発展しました。「ニュー・ナチュラリスト」な撮影アプローチは、作品の質を落とさずに炭素排出量を削減できるのか?
映画『Mind-Set』(2022年、監督:マイキー・マレー)での経験は、私を街頭や夏至の光の中から、あるスタジオ実験へと導きました。それは、自然光や反射光を扱う際に多くの撮影監督が本能的に感じていることを、定量的に解明するために設計されたものです。
現場の撮影監督が語る研究の道のり
私は、外から処方箋を持ち込むだけの学者ではありません。現場で教鞭もとる**現役の撮影監督(DP)**です。私の研究への道は、カメラを通して、そして機材運搬車や大規模な発電機群といった贅沢が最初から存在しない、低予算・超低予算の長編映画の現場から始まりました。
そうした制約が、私独自の撮影言語を形作りました。
- 自然光や利用可能な光を優先する
- その瞬間に必要であれば手持ち撮影を行う
- 逆光を積極的に取り入れる
- 環境を支配するのではなく、協調する
私は、物語、場所、天候、クルー、そして時間のバランスを見つけることを学び、そのバランスをクリエイティブな目標として捉えるようになりました。
映画産業の環境負荷と撮影監督の役割
映画産業の気候フットプリントはすでに十分に記録されていて、その数字は背筋が伸びるほどです。英国映画協会(BFI)の報告書「A Screen New Deal」の推計によると、平均的な大作映画1本あたり、約2,840トンのCO2e(二酸化炭素換算排出量)が発生しています。その内訳は以下の通りです。
- 輸送:約51%
- 主電源:約34%
- ディーゼル発電機:約15%
これらのカテゴリーは、撮影監督にとって決して抽象的なものではありません。私たちは重いカメラや照明機材を運び、電力を消費し、そしてしばしば発電機を稼働させます。撮影のやり方が変われば、この割合は動かせるはずです。
Curated by Ryo
島田のコメント
私が使う照明は99%のLEDなので電力的な影響は決して多くないと思いますが、そういった意識や制約が、新たなスタイルや技術の構築に役立つのはたしかになと思いました。 すぐ活かせることは多くないですが、心のどこかに環境意識を置いておいて損はないでしょう。 たしかに我々の仕事はほぼ「少ないリソースで、より多くをやってのける」ですしね。
出典情報
- 出典
- British Cinematographer 原文を読む
- 翻訳・キュレーション
- 島田龍(AI の下訳を選定・編集)
- 取得
- 2026.06.20