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現場編集レシーバー現場編集レシーバー

小〜中規模の現場に、現場編集を入れる

現場編集を入れられると、撮影の当日にできることが大きく変わります。 繋いだ画をその場でクライアントに見せて、その場で合意が取れる。 オフライン編集が早く終わる。編集を意識して撮れるので映像のクオリティが上がる。 撮り漏れや足りないカットにその場で気づける。この 4 つです。

ところが現場編集は長いあいだ、DIT を入れられる規模の撮影のものでした。DIT は専用機材とソフト一式をカートで持ち込む専門職で、人件費も高額です。 その一式が予算に乗るのは大規模な撮影だけで、それ以外の案件では最初から選択肢に入りません。

現場編集レシーバーは、その前提を変えます。カメラが録画を止めた瞬間に、 そのテイクのプロキシが編集機へ自動で届くので、Mac を1台持った編集者、場合によっては AD でも現場編集が回ります。 専用機材もカートもインターネット回線も要りません。小〜中規模の現場でも十分に運用できる——ここがいちばんのメリットです。撮影・照明あわせて3名の現場でも運用しています。

撮影監督・島田龍が自分の現場のために作り、SONY FX6 などの実機で検証したうえで、 実際の撮影で運用しているものです。撮影のご依頼に合わせてご提供しています(単体配布はしていません)。

この仕組みが埋めているもの

専任の DIT

不要

専用機材もカートも要りません。Mac を1台持った編集者や AD で回ります

現場の規模

小〜中規模

撮影・照明あわせて3名の現場での運用実績があります

インターネット回線

不要

素材が社外のサーバーを通りません。電波の無いロケ地でもそのまま動きます

現場編集を入れると、こうなります

1. その場で見せて、その場で決められる

繋いだ画を代理店やクライアントに現場で見てもらえます。言葉で説明して想像してもらうのではなく、実際の画を見ながらその場で合意が取れるということです。ポスプロに入ってから「思っていたのと違う」が出る確率を、その日のうちに下げられます。

2. オフライン編集が早く終わる

撮影が終わった時点で、オフライン初稿の叩き台ができている状態になります。現場で組んだ編集は XML で書き出して本編集へ渡せて、届いているプロキシは本編素材とファイル名もタイムコードも同じなので、本編集では再リンクするだけです。オフライン初稿、納品までの時間がない案件でも活躍します。

3. 編集を意識した撮影ができる

繋がった画を見ながら次のカットを決められるので、頭の中の想定ではなく実際の繋がりを根拠に画作りと照明を判断できます。芝居もの、CM のように繋ぎを厳密にイメージして積んでいく撮影ほど効き、映像のクオリティそのものを上げる方向に働きます。

4. 撮り漏れと、足りないカットに気づける

撮ったテイクがその場で並び、繋いでみることができるので、「このカットが無い」に撮影中に気づけます。無いものに気づけるだけでなく、足りないものにも気づけます。コンテには入っていなかったけれど、繋いでみるとここはもうワンカット欲しい——そうした判断が、まだカメラを回せるうちにできます。バラしたあとや編集段階で気づくのとでは、撮り直せるかどうかが変わります。

画面

受信画面。左が現場での手順、中央が届いたテイクの一覧と接続中のカメラ、右がカメラに入れる設定値と計器。上部に「転送が途中で切れている可能性があります」の警告が赤で出ている
受信画面。左が手順、中央が届いたテイクとカメラ、右が設定値と計器(設定値は掲載用に伏せています)
受信フォルダ。日付フォルダの中に、本編素材と同じ名前の MP4 と、撮影情報の XML が並んでいる
受信フォルダ。本編素材とまったく同じ名前で並びます

仕組みとしてできること

カットするたびに、そのテイクが自動で届く

カメラ側の自動転送機能の受け先になります。録画を止めた時点で、そのテイクのプロキシが編集機へ流れ込むので、カードを抜く必要も、撮影を止める必要もありません。1 分のテイク(96MB)で、カット後の転送はおよそ 11 秒でした。

本編と同じファイル名・同じタイムコードで残る

届くファイルは本編素材とまったく同じ名前(拡張子だけ MP4)で、タイムコードも一致します。外部レコーダーを噛ませたプロキシで起きがちな「数フレームずれてリンクが外れる」事故が、そもそも起きない作りです。本編集では「メディアをリンク」で本編素材に差し替えるだけで繋がります。

カメラ 2 台を 1 台の編集機で受けられる

小型ルーターを 1 つ置くだけで、A カメ・B カメの両方を同時に受け取れます。届いたテイクの行には [Aカメ] [Bカメ] が付くので、どちらの素材かが一目で分かります。

途中で切れた素材を、編集に混ぜない

電波が切れるなどして最後まで届かなかったファイルは、受信ソフトが中身を見て検出し、別フォルダへ自動的に逃がしたうえで画面に赤で出します。現場編集でいちばん怖い「壊れた素材に気づかないまま組んでしまう」を構造的に防ぎます。カメラが電波の届かない場所へ移動しても、戻ってきた時点で撮りためたテイクがまとめて届きます。

現場で迷わせない画面

起動すると受信画面が開き、「いま押すもの」だけが目立ち、済んだ手順は緑のチェックに変わります。現場で詰まる原因は機能の不足ではなく「いまどれを押すのか」なので、順番そのものを画面に出しました。準備は電源を入れてボタンを押すだけ、およそ 1 分です。DaVinci Resolve Studio を開いておけば、届いたテイクはメディアプールのビンまで自動で入ります。

ご用意いただくもの・できないこと

この仕組みが担うのは「撮ったテイクを編集機まで自動で届ける」ところまでです。DIT の専用機材は要りませんが、編集する人は必要です。別途①編集用の Mac②DaVinci Resolve または Premiere Pro で編集ができる方(編集者・AD など)のご用意をお願いしています。手配が必要な場合もご相談ください。

そのほかカメラ側の仕様による制約として、長回しは録画を止めるまで届かないことがあります。 現場の構成に関わる点は、事前にご説明しています。

対応環境

対応カメラ
ソニー FX6 / FX5 / FX9 / α7S III(Ver.3.00 以降)
編集機
macOS。インストール作業は不要(必要なものは同梱)
同時接続
カメラ 2 台(小型ルーター経由)
編集ソフト
DaVinci Resolve Studio は自動取り込み。Premiere Pro は手動読み込み
引き継ぎ
XML 書き出し →「メディアをリンク」で本編素材に差し替え
転送の速さ
1 分のテイク(96MB)で、カット後およそ 11 秒
容量の目安
短いテイクは 1 本約 32MB、長回しは 1 分あたり約 90MB
実機検証
2026 年 9 月に実機検証、9 月 17 日の撮影で初運用(2 カメ・ノントラブル)

撮影のお見積もりにオプションとして加えられます

受信ソフト・小型ルーター・カメラ側の設定・当日の立ち上げまで含めてお持ちします。 編集を担当される方には、A4 3 枚の操作マニュアルをお渡ししています。 現場の構成(カメラ台数・編集ソフト・どこまで現場で見せたいか)によって組み方が変わるので、 まずはご相談ください。

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